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学力と人間力どちらが大事?
こんにちは 中曽根陽子です
皆さんが学校を選ぶときに、一番気になるのは何でしょうか?
校風や教育内容はもちろんですが、やはり出口の大学合格実勢は気になりますよね。
今日は、その実績がどのようにして作られているかということに注目してみようという話です。
いろいろな学校がありますが、伸びている学校に共通していることがあります。
それは、教科学習と同時に、人間教育にも力を入れているということです。
学校における人間教育の場は、行事や部活といった教科学習以外の時間です。
その一例として、白百合学園の例を見てみましょう。
「学年の上位半分にいれば、現役で東大・京大・一橋・外語大などの難関国公立と、早慶には現役でいかれる。理科系志望者の半数が医学部。ほとんどが現役あるいは一浪で進学する」と説明会できっぱり。
しかもそれは、本人の意思を尊重した結果で、「生徒の夢の実現をサポートをする力がわれわれ教員にはある」という言葉が印象的でした。
御三家の併願校という立位置も大きいとは思いますが、なんと心強い言葉ですよね。
しかし、白百合学園は勉強はこつこつとさせますが、
がちがちの進学校ではなく、行事や部活などが盛んな学校です。
この学校の場合は、宗教教育をベースとしているので、
「社会のために自分を生かせる人になる」という教育目標と、そのために教科学習に力をいれることは矛盾せずに、教育活動と人間教育を同一のものとして、勉強を生かすことができる」ということですが、
宗教をベースにしていなくても、
大学合格実績で成果を出す学校ほど、
部活や行事など人間力を高める活動を大事にしている学校が多いのです。
つまり、人間力をつけることと学力を伸ばすことは、実は正比例の関係にあるのです。
やらされてやる勉強では、本当の力はつかないし、
たとえ優秀な大学に入れたとしても、その後の伸びしろはあまりないでしょう。
進学校といわれている学校から東大に入って、そこで燃え尽きてしまう人が多いというのも、実際よく耳にする話です。
一方、社会では、どんな力が求められているかというと、圧倒的に人間力です。
経済同友会のアンケートでも、会社が求める能力の一番に意欲が上がっているのですが、
ある大企業のトップの方は、「ここ10年くらい、つそれが変わらないということは、意欲のある人材が少ないということだ。それは日本の教育にも問題があると感じている」と話していました。
意欲は、自分の中からしか出てこないものです。
どれだけ、生徒の内発的な意欲を引き出すことに力をいれているか。
伸びしろをつけて卒業させているか。
ということに注目してみてくださいね。
その結果、大学合格実績がよければ、それが本当の子どもを化けさせる学校ということかもしれません。