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    【カテゴリ】勉強方法, 親の役割・子の役割

    不得意分野を克服する

    中学入試本番まで残り3ヶ月となった。
    ここにきて受験生たちの顔つきも一段と凛々しく感じられるようになってきた。
    いよいよ本気モードに入ったのだと実感させられる。

     

     

    さて、前回「模擬試験の活用法」について書かせてもらったが、
    その中で模擬試験を受験する目的についてこう触れたと思う。

     

     

    ・現在の実力を知る
    ・合格可能性を知る
    ・不得意分野を知る
    ・本番に向けて試験慣れするため

     

     

    この中で「不得意分野を知る」にポイントを当ててみたい。
    ほとんどの受験生は入試本番までに、
    「もっと点数を取りたい、もっとできるようになりたい」と思っているはずである。
    あと5点、あと10点を加点することに躍起になっていることでしょう。
    タイムリミットを気にするあまり学習の「量」ばかり増やしていないだろうか。

     

    しかし、入試では「如何に失点しないか」も重要。

     

    得意な分野を伸ばすことも重要だが、
    苦手な分野を克服して「失点を減らすこと」もさらに重要なのだ。

     

    基本的な計算問題や国語の知識問題など、落としてはいけない問題の学習を繰り返し行うことも
    この時期からの得点力アップにはかかせない。

     

    ところで、いまこのブログをお読みのあなたはお子さんの各科目ごとの苦手分野を把握しているだろうか。
    さらに、その分野は志望校の頻出分野になっていないだろうか。

     

    ただ闇雲に勉強していても効果は薄い。
    戦略を立てた勉強が、この先勝負を分けるのである。

     

    もしお子さんの苦手分野を把握していないなら、
    今までの模擬試験の結果分析をして、残り3ヶ月でしっかり克服してもらいたい。

     

    さらに、これから志望校の過去問演習を実施していくことと思うが、
    その苦手分野が出題分野であるなら、かならず克服しておく必要がある.

    2010/10/20 12:10:31

    【カテゴリ】勉強方法, 親の役割・子の役割

    模擬試験の活用法

    9月から小6生を対象とした模擬試験が開始されている。

     

     

    主要な模試として挙げられるのは、
    全国中学入試センター(日能研)が実施している「合格判定テスト」、
    四谷大塚が実施している「合不合判定テスト」、
    首都圏模試センターが実施している「統一合判」、

     

     

    似たような名称なので紛らわしいが、
    これらの模擬試験はすべて志望校判定ができる。

     

     

    そして結果が返ってくるたびに、
    喜んだり、怒ったり、悲しんだり、悔しがったり、と感情が高ぶることになる。
    なかなか結果を冷静に分析できないものである。
    さらに思っていたよりも結果が芳しくなかった場合には、
    感情的になって子どもを問いつめてしまうものである。

     

     

    しかし、忘れてはならないのは、
    これらの模擬試験は、すべての受験生を対象にしたものであるということ。
    つまり、お子様の志望校に合わせて作られてはいない。
    だから、「そのまま合格判定を鵜呑みにしなくてもいい」ということ。
    合否判定が20%以下だとしても、完全に夢が絶たれた訳ではないのだ。
    そこで模擬試験を受験した後に、
    ご家庭で注意していただきたいことがある。

     

     

    特にこれは結果が悪かった場合についてであるが、

     

     

    「結果について叱ってはいけない」。

     

    これは受験生のご家庭では鉄則である。

     

     

    例えば、偏差値で50以上は取れていたと思ってのに、偏差値45だった場合など。

     

     

    「こんな成績じゃ、第一志望校受からないじゃない!」と感情的に子どもを叱りがちだ。

     

     

    しかし、こんな場合、結果について叱るのではなく、
    その結果になったプロセス(過程)を分析するようにすべきなのだ。

     

     

    「偏差値45だったけど、何がいけなかったのか一緒に考えてみない?」

     

     

    これならどうだろうか。
    子どもは叱られている気持ちにならず、それまでの勉強の問題点などを振り返ろうとするはずだ。
    結果が伴わなかった場合、必ず原因があるものだ。

     

     

    この偏差値45というのが実力通りであれば仕方ないのかもしれないが、
    試験当日は緊張して実力が発揮できなかったとか、
    ここ1ヶ月間、国語の勉強を疎かにしていたとか、
    試験のときに時間配分に失敗してしまったとか、
    様々な分析ができるはずだ。

     

     

    模擬試験を受験する目的にはこのようなものがあると思うが、

     

    ・現在の実力を知る
    ・合格可能性を知る
    ・不得意分野を知る
    ・本番に向けて試験慣れするため

     

    何よりも試験のたびに同じミスを繰り返さないという重要な目的もある。
    プロセス(過程)を振り返ることで、原状の問題点を克服することにも繋がるのだ。

    2010/10/06 12:11:15

    野田 英夫

    【プロフィール】
    1967年東京生まれ。
    早慶道場塾長。

    大学時代より家庭教師のアルバイトを始め、人気教師としてめまぐるしい日々を送る。この経験から「子供を成長させること」に生き甲斐を感じ、理想の教育を求めて㈱早稲田アカデミー入社。

    長年にわたりトップ講師として活躍し、御三家・早慶などの難関中・高へ数千人以上合格させた実績を持つ。この経験を評価され教師研修にも尽力。教師の教育を通じて理想の指導法を模索し続けた。そこで培ったノウハウを凝縮した独自の教育法を元に「家庭教師PASS」を創業。2009年度入試では早慶中合格率75.8%を達成した。

    そして2009年12月には「受験を通じて生きる力を育てる」という理念を実現すべく早慶中受験専門の進学塾である「早慶道場」を四ツ谷に開校。日々、子供たちの心に火をつけるべく、檄を飛ばし続けている。

    【WEBサイト】
    http://waseda-keio.jp/